シロイルカの性格
シロイルカは非常に社会的な動物であり、通常は同年代の同性で群を成して行動する。オスの場合、数百頭もの群を成すことがある。それに対し、仔連れのメスの群のサイズは少し小さい。河口に集まる際には、群は数千頭に膨れ上がる。この時にはほとんど全てのシロイルカが集結しており、捕食者に対して最も無防備となる時期でもある。
シロイルカの泳ぎは遅い。主に魚類を捕食するが、泳ぎの遅さゆえにイカやタコなどの頭足類、カニやエビなどの甲殻類も捕食する。餌は主に水深300mまでの範囲で捕るが、少なくとも倍の600m程度までは潜水することができる。
シロイルカはクリック音、キーキー音、口笛のような音、ベルのような音など、様々な音声を発する。ある研究者は、シロイルカの群の出す音を、オーケストラの弦楽器が演奏の前に調音している時の音に喩えている。先にシロイルカは「海のカナリア」と呼ばれることもあると述べたが、これはカナリアのように騒々しいからだと言われることもある。50種類の明らかに異なる音声が記録されており、多くの音の周波数は100Hzから12kHzの範囲である。
シロイルカの主な捕食者はホッキョクグマである。特に、シロイルカが氷に取り囲まれた状況で、呼吸のために氷の隙間(ポリニヤ)から浮上する際が狙われやすい。ホッキョクグマは上肢でシロイルカを捕まえて、氷の上に引っ張り上げてから食う。ホッキョクグマの攻撃によってつけられた傷を持つ個体も少なくない。また、シャチにとってもシロイルカは捕食しやすいサイズである。
現時点でのシロイルカの全棲息数は、10万頭程度である。他のクジラ目の種と比較すると多いと言えなくはないが、それでも捕鯨が盛んになる以前と比べれば、非常に減少している。 生息域別では、ボフォート海に4万頭、ハドソン湾に2万5千頭、ベーリング海に1万8千頭、カナダの高緯度海域に2万8千頭がいる。セントローレンス川河口付近はわずか千頭程度である。
回遊のパターンが決まっており、かつ頭数も多かったため、シロイルカは北極圏の原住民にとっては昔から捕鯨の対象であった。多くの地域では、持続可能であると考えられている捕鯨の形態が今日まで続けられている。 しかしながら、クック湾、アンガヴァ湾、グリーンランドの西の沖などの海域においては、以前行われていた商業捕鯨(現在では禁止)によって生息数は危機的な状況にある。公式には認可されてはいないのだが、これらの地域においても伝統的な捕鯨が続けられているため、生息数が安定的に増加していくとは考え難い。これらの地域においては、持続可能な形態での捕鯨をめざして、イヌイットと政府との間での対話が求められている。こういった理由によって、シロイルカはIUCNの絶滅危惧種に関するレッドリストにおいて「脆弱」 (VU : Vulnerable) に分類されている。
シロイルカは河口に集まるため、人間による河川汚濁が重大な悪影響を及ぼす。セントローレンス川の汚濁によって、シロイルカの癌が増加しているという報告がある。この地域に生息するシロイルカは大量の毒物に汚染されているため、この地域ではシロイルカの死骸は有害な廃棄物として扱われている。長期的に見た場合、これらの汚染が生息数にどのように影響するかは明らかにされてはいない。
人間による間接的な擾乱も、シロイルカにとっては脅威となり得る。セントローレンス川やチャーチル川では、シロイルカウォッチング(ホエールウォッチング)がブームとなって大規模に実施されている。人間の小型船に無関心なシロイルカもいるが、中には船を避けて逃げようとする個体もいることが知られている。
また、シロイルカは、水族館で展示されたクジラとしては最初の種の一つである。1861年、ニューヨークのバーナム博物館 (w:Barnum's American Museum) で初めて展示された。シロイルカは今日でも北米、ヨーロッパ、日本などの水族館などで展示飼育が続けられている種の一つである。体の色だけではなく、頭部を上下左右に動かすなどして表情も豊かであるため、非常に人気がある。水族館で展示飼育されているシロイルカの多くは野生の個体を捕獲したものであるが、展示飼育下における繁殖も多くはないが成功している。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
とても社会的な動物なんだそうですが、シロイルカの泳ぎは遅い様です。
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